本日のカウンセリング

【第35話】 笑顔が不自然(2018/08/05)


今日来られた患者さんは、他院で20年以上前に挿入したアゴのプロテーゼを抜去しようか迷われている方でした。
抜去を検討されている理由を伺うと「笑うとアゴ先が不自然に動くんです。」と。
実際、笑われるとアゴ先が顔の輪郭より下でプクッとふくらむ感じです。ただ、真顔の状態では正面、横顔ともに輪郭はとても綺麗で気に入っているので、迷いながらも20年が経過してしまったということでした。
確かに笑わない状態だととても輪郭は綺麗です。言ってみれば、せっかくの綺麗なお顔立ちのが、笑う事で不自然さが強調されます。これではせっかくの素敵な笑顔が台無しです。また、2年程前に今回と同じ内容を他院に相談した際、勧められるがままプロテーゼの上にヒアルロン酸を注入されたそうです。
先生に診てもらうと、「プロテーゼは小さいものですが皮下の浅い部分に入っており、更にその上にヒアルロン酸も入っているので動くのが強調されているのでしょう。抜去される方が自然で綺麗でしょう。」ということでした。
先生の話を聞かれ決心がついたご様子で、本日は抜去の手術のご予約をされて帰られました。
それにしても20年も抜去を悩んでおられたということは、仕上がり自体は本当に気に入られていたんでしょうね。それだけに笑顔に対する抵抗も大きかったはずです。抜去した後は、もう大丈夫ですから思う存分笑って下さいね。