極端な激安クリニックや過剰広告クリニックに関して思う事を、今まで何回か書いてきましたが、先日、厚生労働省に努める友人と会う機会があって、そのあたりの行政側からの意見をたくさん聞く事が出来ました。
美容外科での医療事故や詐欺まがいの訴訟事が急増しているそうです。
当然、長引く不景気が主な原因でしょうが、ただ、手術という大きなリスクを伴う事業において、あまりに安価で、しかも過剰な広告宣伝で集客して、ノルマを課された(経験豊かとは決して思えない)自分の手取り額にしか興味を示さないような医師の施術で事故が起こるのは、もうあまりに当たり前の事で、事実、そのような結果になっているようです。
東日本の大震災と原発事故による更なる不況で、いよいよ上記のような施設も淘汰が始まっているようですが、例えば、経営者が変わったり、名称が変わったりだけの生き残りも当然あって、でも、消費者の方にはそれが全く見えない(判らない)でしょうから、クリニック(病院)選びは、この時期尚更慎重になさって下さい。
どのような業界にも実は当てはまる事でしょうし、少し考えてみればとても簡単な事なのですが、何故そのようなクリニックで治療を受けたの?、と思う事が頻繁にあって(多い日には数人そういう方の診察をするのですが)、いつもながらの、少し嫌な内容の院長日記になりました。