院長日記

第8話 浜崎あゆみの影響力


二重瞼の手術を希望されて来院される方の中に、雑誌などの切り抜きを持参されて、この芸能人の目のようにして下さい、と言われる方がいます。昔はその芸能人も様々でしたが、ここ数年間は凄まじい程の影響力で、浜崎あゆみ一点張りと言った様相でした(ちなみに男性の方はビーズの稲葉さんが多かったですね。)。
彼女とは知り合いでもなんでもないのですが、何かのドキュメンタリー番組で素顔を拝見した事がありますが、元来の二重瞼ではないようで、ただ、化粧等で簡単に二重瞼のラインがでる方のようですね。雑誌等では、非常に大きなパッチリとした目の方で、皆さんその目に憧れるのでしょうが、残念ながら、皆が同じ様な目になれる訳ではありません。
これは、二重瞼の項目の中でも書いているのですが、二重瞼をつくる上でもっとも大きな要素は、目を開けたり閉めたりするための筋肉(上眼瞼挙筋)の働き具合なので、この筋肉の働きがしっかりしている方(例えば、アイプチ等の使用で容易に二重瞼になる方)は、パッチリした目をつくり易いと言った具合です。
そのあたりの要素(皮膚の弾力や、目頭の皮膚の被さり具合や、上記の筋肉の問題)がクリアーされたとして、雑誌の切り抜きの芸能人の目にできるか、となると、芸能人の髪型をいくら真似てもイメージが何か異なって見えるのと同じでしょうね。
そのため、コンピューターでのシュミレーションもあまり当てにはならず、鏡にうつる御自身の二重瞼を実際に見ていただくのが一番、と言う事になります。
今年になって、浜崎あゆみの切り抜きを出される方がめっきり減ったところをみると、そろそろ彼女のブームも過ぎたのかなあと思ってしまいます。