院長日記

第44話 美容外科を受診する前に知っておいて頂きたい事


3年ほど前に、右の頬を打撲されて、その部分が少し茶色くなっていて今だ消えないので何とか治療できないか、との58才の女性の方が本日来院されました。
近所の皮膚科を継続して受診していて、色素レーザーの適応ではないとの説明で、光治療器で治療を続けているとの事です。
当院を受診された訳ですから、当然改善していないのですが、よくも長い間治療を続けられたものだと関心する(呆れる)のですが、更にその期間中、勧められるがままにある化粧品を使用していたようです。
詳しく聞いてみると、どこそこの高額な美白化粧品のシリーズでした。ご本人は、皮膚科医が強く勧めているのと、有名なメーカーの高額な美白化粧品である事で、何ら疑問を覚えずに、でもなかなか良くならないなあ、と思っていたとの事。
化粧品でシミが消えたりシワが改善する事など実際はなくて、美白って言葉はとってもいいかげんで、また、上記の皮膚科医もかなり困ったものですが、このようなパターンはもう日常茶飯事です。実際に当院を受診される方に、このあたりの事情を詳しく説明する事は、時間の制約等なかなか出来るものではないので、美容や健康についてのちゃんと知っておいていただきたい情報を、別のサイトで発信しています。
化粧品やサプリメント、ダイエットの事等、視点を消費者の方において運営しています。医療として行う美容に関しては、診療現場でいくらでも詳しくご説明するのですが、もっとベーシックな美容情報を多くの方にもっていただれれば、と思っています。