院長日記

第91話 患者さん選び?(前編)


今では美容外科を営む施設は数多存在していて、それに美容皮膚科(なんじゃそれ!ですが)なるものまで多くあって、消費者の方にとっては多いに選択の幅が広がっています。
それ故、いつも言っているのですが、ご自身が納得のできるような施設を丁寧に選んで頂きたい(変なオカしい情報に惑わされずに、まずは診察を受けられて、自分の頭でしっかり選択する事です)と思います。
どうしてこのような話なのかと言いますと、患者さん側は選択の幅がたくさんあるのですが、私ども医療機関側は患者さんを選ぶ事が出来ません(当然それなりの客層等はあるでしょうが)。それ故、自費診療しか行っていない当院でも、どのような患者さんであれ、診察はしっかり行わせて頂くように心がけていますし、診察カウンセリングの後、他院で施術を受けられる事は全く問題の無い事ですし、その後の経過等で何か御心配な点などある方であれ診察させていただいています。
また、他院で受けられた施術等についても、ご希望であれば全て快く診させて頂くようにしています。
ただ、、、
以下のようなかなり困った患者さんに出くわす事も稀にあります。
28歳の女性の方ですが、今年の始め頃、二重瞼の手術をご希望で来院されました。以前に2度埋没法の手術を他院で受けられていて、いずれも直ぐに元に戻ったとの事で、切開法をご希望されていました。
ご希望のラインは、ご自身の上まぶたの筋肉にとってはあまりに広過ぎ、手術で二重の幅を広くした場合、まぶたがパッチリ開かないような重たい印象の目になってしまいます。
以前受けられた手術がどうしてすぐに戻ったのか、二重瞼とはどのような仕組みで出来上がり、どのような手術が適しているのか等、出来うる限り丁寧に説明させて頂いて、これ以上幅の広い二重瞼は作るべきではないし、切開法であれ無理がある事をお伝えしました。
その後、無理の無い範囲内で幅の広い二重瞼を埋没法で行いました(幅の打ち合わせは念入りに行っています)。
長くなるので続きは改めて書くことにします。