改正民法が施行され、本日(2022年4月1日)から成人年齢が引き下げられました。
これまで手術を受けるには親権者である保護者の同意が必要でしたが、明日からは18歳の誕生日を迎えていれば単独で行えるようになります。
当院でも少し前から、4月以降の予約に関して18歳以上なら同意書は無くてもよいかというお問い合わせをいただくようになりました。18歳であれば同意書は不要だとお伝えすると、例外なく皆さん喜ばれます。
お気持ちは分かるのですが、こうした制度の変更は手放しで喜んではいけません。美容外科業界に限ったことではないですが、まだ判断能力が乏しいであろう18歳、19歳の方は、悪徳業者に狙われる可能性があるからです。
例えば、若い方のニーズが多い二重瞼の手術で考えてください。切開する必要がなくても、理由をつけてメスを入れられる可能性があります。眼瞼下垂でない方が、眼瞼下垂と説明され手術を受ける可能性もあります。なかには驚くような治療費を請求されたり、ローンを組まされるといった事も考えられます。
十分に判断能力があるはずの年齢の方でも、こうした被害に遭われています。社会経験の少ない18歳、19歳の方であれば、被害に遭う可能性はもっと高くなるのではないでしょうか。
美容整形が身近で気軽に受けられる時代になりましたが、勢いに流されず慎重な判断を心掛けてください。