本日のカウンセリング

【第111話】 他院埋没法手術の修正[2024/09/07]


1年前に他院で埋没法手術を受けられたという、40代女性が来院されました。
瞼がタルんで重くなり二重幅が狭くなったのと、額のシワが深くなってきたので某クリニックのカウンセリングへ行かれたそうです。結果、眼瞼下垂症と判断され、目の開きが良くなる腫れない手術(?)と額のボトックス、額のヒアルロン酸注入を受けられたという事でした。
手術についての説明は腫れないということだけだったそうですが、術後は腫れに加えて左右差まで出てきたという事です。ただ、時間が経てば徐々に落ち着いてくるだろうと経過を見る事に…。
1か月が経過する頃には、腫れは落ち着いたそうです。ただ、いくら時間が経っても瞼の重さは改善されず、これまで無かった左右差も残ったままです。しかも額のシワは前より酷くなったため、これ以上はと手術を受けた先生に相談に行かれたらしいのですが、結果は経過良好との事。左右差についても、「これは左右差とは言いません。」と説明され、新たに額のボトックスと瞼のたるみ取り手術をすすめられたそうです。
さすがにここで再度の施術というのは怖くなったので、今回、当院へ相談に来られました。
院長が状態を拝見すると、メイクでカバー出来る様な左右差とは違い左右の黒目の出方が全く違います。眼瞼下垂症の適応も無く、「埋没法手術で左右差は気にならない程度になると思います。額のシワは術後の経過を見て判断されてはどうですか?目が開き易くなると額のシワも改善されるケースもあります。」という判断でした。
この患者様は二重埋没法手術のダウンタイムもご理解下さり(腫れの期間や術後のケア等)、今回は埋没法の手術だけを受けられました。
お帰りの際に「先生はとても良心的で安心しました。最初からここにこれば良かった。前のクリニックでは、色々すすめられて、沢山お金を払いました、良くなると思ったのに…」と仰った患者様の表情がとても印象的でした。
悩みを改善したい、いつまでも綺麗でいたいと思う女性の気持ちを逆手にとって、必要の無い施術をすすめるなんて酷い!腫れない手術なんてありません!!
お悩みを抱えている方、巷で蔓延るクリニック独自の美容手術キャッチフレーズに翻弄されないで下さいね!