院長日記

第45話 フェザーリフトと顧客満足度について(前半)


「頬がこけて老けて見えるので、何かよい治療はないでしょうか?。」との相談で、昨日来院された51歳の女性の方の話です。
診察してみると、体重に大きな変化はないとの事ですが、頬骨(ほほ骨)の下方が少し凹んで見えます。ただこれで老けて見えるのか、と言うとそうではなくて、恐らく(経験上判るのですが)脂肪移植やフィラー(ヒアルロン酸などの注入物の事ですが)で膨らませたところで、大してよくは(満足していただく事には)なりません。
この凹みは、実は頬の弛みが原因なのですが、ただこれとてそれほどの弛みではありません。強いて言えば、当院で行っているフェザーリフトで十分結果の出る弛みですが、老けて見える本当の原因は別のところにありました。
誰もが、加齢によって法令線が深くなるのですが、この法令線のすぐ上に脂肪塊(メーラーファットと言いますが)があって、これが弛みによって下がるので、本来存在していた場所が凹む事になります。
この凹みと目の下に現れる凹みが、当院へ受診される方の中で最も多い症例なのですが、この方も、老けてみえる原因はまさにこれでした。
目の下の凹み
当日の治療を望まれて、大変喜んでいただけて、ヨカッタヨカッタ、なのですが、その後、控えめに、「相談がもうひとつあるのですが。」、との事。
2年前に他院で受けられたフェザーリフトの術後についての事でした。
本題にはいる前に、前置きがかなり長くなりました。
続きは次回に。