本日のカウンセリング

【第14話】 不安がらせてどうする!(2017/8/9)


今回ご来院されてのは50歳の女性で、目が開きにくいというご相談を受けました。
瞼の被さる感じが気になり眼科を受診されたところ、眼瞼下垂症と診断され全切開による手術(挙筋前転術)の説明を受けてこられました。
一通りのヒアリングを終えて院長に状態を見てもらうと、眼瞼下垂症とは全く違いました。単に眼輪筋のタルミからくる皮膚の被さりという事でした。
院長も患者さんに「もし○○さんが眼瞼下垂症だとしたら、日本人全員が眼瞼下垂症ですよ。」と説明していました。
眼輪筋は遅かれ早かれ誰でも徐々に弛んで行くものです。状態が重度であれば皮膚切除が必要となります。
ただ、今の状態であれば埋没法の応用で解消できるとのことでした。この方法であれば切らずに済むので、傷跡が残る心配もありません。ダウンタイムや抜糸などのことを考えても、患者さんの負担は格段に減ります。
患者さんにこうした説明や、手術や術後経過等についてお伝えすると、一安心されたご様子です。「その手術で検討します。」と穏やかな笑顔でおっしゃられました。
今回は眼瞼下垂症についてでしたが、他の症状についても他院で受けた診断が違っているなんてことはよくあります。もし、何らかの診断を受けて治療を迷われているのでしたら、一度、お気軽にご相談ください。