本日のカウンセリング

【第16話】 眼瞼下垂?(2017/9/17)


今回ご来院されてのは50歳の女性で、目が開きにくいというご相談を受けました。
瞼の被さる感じが気になり眼科を受診されたところ、眼瞼下垂症と診断されたそうです。全切開による眼瞼下垂の手術(挙筋前転術)の説明を受けてこられたという事ですが、カウンセラーの私が診ても眼瞼下垂には思えませんでした。
一通りのヒアリングを終えて院長に状態を診てもらうと、やはり眼瞼下垂症とは全く違いました。ただ単に、眼輪筋のタルミからくる皮膚の被さりという事で、院長も「もし○○さんが本当に眼瞼下垂症だとしたら、日本人全員が眼瞼下垂症ですよ。」と患者さんに説明していました。
眼輪筋は遅かれ早かれ誰でも徐々に弛んでゆくものです。当然、状態が重度であれば皮膚切除が必要となります。ただ、今回の状態であれば埋没法の応用で十分解消できるので切る必要はありません。
切らずに済む方法であれば、傷跡が残る心配もありません。ダウンタイムや抜糸などのことを考えても、患者さんの負担は格段に減ります。
説明を受けると患者さんも切らなくても良いとのことで、一安心というご様子でした。
表には出されていないものの、色々不安だったのだと思います。具体的な手術や術後経過等についてお伝えすると、「その手術で検討します。」と穏やかな笑顔でおっしゃられました。
今回は眼瞼下垂症についてでしたが、他の症状についても他院で受けた診断が違っているなんてことはよくあります。
もし、何らかの診断を受けて治療を迷われているのでしたら、一度、お気軽にご相談ください。