本日のカウンセリング

【第75話】 目の下の膨らみ (2021/05/22)


以前から目下のへこみを気にされ、ヒアルロン酸注入に通われている50代女性の患者様のお話です。
ちょうど前回注入したヒアルロン酸がなくなるタイミングでのご来院でしたが、「最近何故か目下の凹みよりもふくらみが気になってきた。もしかしたら今まで注入したヒアルロン酸が溜まってきているのかもしれない・・・。」と心配になったそうです。
しかし、今まで注入したヒアルロン酸はとっくに無くなっている筈ですし、そもそも注入している場所も違います。(ふくらみより下の部分です。)
診察の結果、やはりヒアルロン酸は既に無くなっていて、このふくらみは目の周りに走る眼輪筋と呼ばれる筋肉のたるみによるものだという事でした。
通常、加齢に伴って少しずつ瞼の厚みが減り、皮膚が弛んで被ってきます。この方も瞼が被って重たくみえるからと、過去に瞼のタルミを取る埋没法手術を受けらました。
ただ、目下が凹んで見えるようになったり、当時よりタルミが進行したことで、筋肉の上にある眼窩内脂肪が前に押し出されて目下の膨らみが強調されている状態のようです。
根本的に眼輪筋のタルミを無くすためには、下瞼のまつ毛の生え際~目尻外側までを切開し眼輪筋を引っ張るような手術を行います。ですが、患者さんの状態を見る限り、そこまでの手術はまだ必要ありません。膨らみの下(境目の部分)にヒアルロン酸を注入するだけで、十分な効果が得られるはずです。
とはいえ患者さんの希望は
「目上や法令線など他にも気になる箇所がある」
「変化は直ぐに現れなくても構わないから、繰り返さなくて良い治療が良い」
というものでした。
患者さんのお気持ちをふまえ、上記の内容を説明したうえで今回は再生医療で施術させて頂く事になりました。自然なハリが出るという面で、再生医療はすごくご希望に合った施術だと思います。注入直後から、「もう張った感じがする♪」と言われ喜ばれていました。
半年ほどかけて効果が表れるので、これからがとても楽しみです。