院長日記

第17話 韓国人のアカスリについて思う事


当院の場所柄(大阪の心斎橋ですが)からなのか、韓国人の来院がとても多いのですが、日本に永年居住されている方と、韓国からわざわざ来院される方では、非常に大きな違いがひとつあります。
前者の方は、シミを気にされて来院される場合が多く、逆に後者の方は、肌が非常にきれいで、ほとんどが、肌以外の、二重瞼や隆鼻手術の相談であったりします。
韓国では、御存じのようにアカスリが盛んで、私も何度か経験があるのですが、肌を強く擦る事には私は絶対に反対(シミの項に多少詳しくは書きましたが)で、診察時にもしつこいくらいこの点を強調するのですが、何故かよく肌を擦っているであろう韓国からの受診者の方は、肌がとてもきれいのです。それが、永年日本で生活するようになって、(日本人と同じように)肌がくすんできたりするのは何故でしょうか。幾つか考えられる事があるのですが、恐らく食生活に拠る所が大きいと思います。
少し例をあげてみますが、韓国人は日本人よりも、唐辛子の摂取量が際立って多い事、つまり辛味成分であるカプサイシンの摂取量が多い事、あるいは朝鮮ニンジン、チシャ菜等の食材(当然韓国の土壌から生産されるもの)に含まれる有機ゲルマニウムの含有が多い事等が考えられます。いずれも非常に抗酸化に貢献するもので、肌への物理的刺激の作用を打ち消すほどの効果があるのでは、と思ったりしています。これらについては私なりに研究しているのですが、また機会があれば、しゃべってみようと思います。
いずれにせよ、私達日本に暮らすものにとって、野菜等はやはり日本の土壌から生産されるものが多いので、韓国に暮らす韓国人と同じように、肌への物理的刺激はおこなわない事、は言うまでもありません。また、肌は、持って生まれたもので、そう簡単には変えられないので、基本的な食生活は(当たり前なんですが)とっても重要、と言う事になります。